市長あいさつ
関東能代会第19回総会に寄せて
~ふるさと能代の市政報告~
師走を迎え、寒さがひとしお身にしみる季節となりました。 関東能代会の皆様におかれましては、日頃よりふるさと能代発展のため、多大なるご支援とご協力をいただいておりますことに、厚く御礼申し上げます。
また、桜の植樹事業におきましては、今年3月に植樹いただいた分を含め、これまでに累計254本の桜等をご寄贈いただいております。ふるさとの活気を願う皆様のお気持ちに深く感謝を申し上げますとともに、毎年桜が美しい花を咲かせ、見る人に笑顔を届けられるよう、しっかりと育ててまいりたいと思います。
さて、ふるさと能代の市政についてご報告をさせていただきます。 まずは7月、道の駅ふたついの来場者数がオープン1周年を前に100万人に到達いたしました。オープン以来常時多くの人で賑わっており、今や二ツ井地域に欠かせない物・人・情報の拠点施設であります。道の駅の集客力は当初の見込みを上回るもので、今後も様々な企画を実施し、何度でも来たくなる施設を目指してまいります。道の駅に来てくださった方を街なかや観光名所へ誘導し、街に賑わいを創出することが最終目標と思っておりますので、関係団体と知恵を出し合いながら、その方策についても研究してまいりたいと思います。
同じく7月、洋上風力発電の先進地であるドイツのブレーマーハーフェン港やデンマークのエスビアウ港を視察してまいりました。先進地の現場を目の当たりにし、港の広さ、規模の大きさに終始圧倒されるばかりでした。そして、洋上風力発電の拠点化は、能代市だけで目指すのではなく、秋田県全体を一つの港と捉え、県内他市町村とも協力しながら取り組んでいく必要があると感じました。拠点化が実現すると、関連産業の集積や物流の増加により地域経済の活性化が大いに期待できます。実現に向け、引き続き取り組みを進めてまいりたいと思います。
10月から11月にかけては、来年3月に向能代小学校に統合する竹生小学校、朴瀬小学校、常盤小学校の閉校式典が行われました。今年3月に統合した鶴形小学校、崇徳小学校、常盤中学校を合わせますと、2年間で6校もの小・中学校が閉校することになります。少子化が進む中、子供たちの教育環境を考えた時に統合はやむを得ない状況でありましたが、学校が果たす地域コミュニティの核というもう一つの役割が失われないよう、統合後の空き校舎の利活用について、現在地域の皆様と意見交換を進めております。生まれ変わった学校が各地域にとって新たなコミュニティの場となるよう、検討を進めてまいりたいと思います。
今年はこのほか、2月に能代市役所二ツ井町庁舎3階に旧町時代から念願であった二ツ井図書館が開館したほか、8月には、「安東愛季」を主人公に、能代を舞台として取り上げていただいた小説「斗星、北天にあり」の作者・鳴神響一先生が、能代七夕「天空の不夜城」に合わせ来能され、共にお祭りを盛り上げていただきました。また10月には、白神ねぎをPRしていくための市ねぎ課マスコットキャラクター「白神ねぎのん」が誕生するなど、様々な出来事がありました。
市では、ふるさと能代発展のため、今後も一層努力してまいる所存であります。皆様におかれましては、これまでと変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げますとともに、関東能代会の今後ますますのご発展と会員の皆様のご健勝、ご活躍を心からお祈り申し上げます。